クロストーク 03 CROSS TALK 03

仕事のこと、会社や社員の
雰囲気などを先輩社員にたくさん
語ってもらいました!
和気あいあいと話す、リアルな声を
お楽しみください。

女性の働き方を創造する、
バリキャリ女子!

金 香梅 営業部 大阪支店
/2012年入社

仕事も私生活も充実の、
リア充女子!

木下 裕月 品質保証部/2018年入社

「中国出身で日本で働く金さんて、バリキャリ女子?」 「キャハハ、間違ってるよー」(笑)

金さん、初めまして、というか「こんにちは」かな?

木下さんは和歌山本社、私は大阪支店でメールや電話ではやりとりしてたけど、お会いするのは初めて。ちょっと恥ずかしいね(笑)

中国出身で大阪で仕事をしている女性と聞いて、「バリバリのキャリアウーマン」を思い描いてました。

キャハハ!なに~そのイメージ、間違ってるよー!(笑)

いや、本当に違いますね(笑)。やわらかな雰囲気の方でホッとしました。でも中国ご出身だなんて言われないとわからないくらい。和歌山で生まれ育った私にも耳なじみのあるイントネーションで、和歌山弁も完璧(笑)

私、日本が大好きで和歌山が大好きなんです。最初は交換留学生で和歌山大学に来たのがきっかけでした。

そうなんですか。日本に来られて、どう思いました?

びっくりしたことはたくさんあるけど、たとえば車が歩行者にやさしいことに感動しましたね。街もきれいで「いいな」と。

なるほど~。外部の人から見ると、和歌山って魅力的なのかも。言われてみれば空気もきれいだし、フルーツもいっぱいあるし観光地も多い。人も気さくでやさしいな。

そうよー。出身地の吉林省は中国でも北部ですごく寒いの。冬はマイナス20度になるんです。

マイナス20度??緯度は北海道くらいかな?

とにかく気候が温暖で緑が多くて、人もほのぼのしている和歌山に帰るとホッとするんです。中国に帰省してもそんな感じはないのに(笑)

私はずっと和歌山を出ようと思ってました。大学も地元だったから都会で働きたいと思い、就職活動のときも県外の会社ばかりを見ていたんです。

こんなに素敵な和歌山から出るなんて、もったいない!

田舎を出たいという気持ちが強くて。和歌山以外で、専攻を生かせる化粧品メーカーとかモノづくり系を見てましたね。でも、思い通りにいかず、周囲が内定を獲得していく中で焦りが…。目線を変えて地元も考えてみようかなと。

それでシンナカのことを知ったんですね。

そう!というか、子どもの頃から社名は知っていたんですよ。和歌山県では「シンナカ」は有名ですから、再発見した感じですね。親も「シンナカならいいと思うよ」と勧めてくれたし。

よかった!視野を広げてなかったら、今こうして木下さんと対談することもなかったよ。

本当ですね。金さんの方こそ、中国での就職は考えなかったんですか?

まったく眼中になかった(笑)。2年間、交換留学生として和歌山大学で学んだ後、中国の大学を卒業したんだけど、日本に戻って和歌山大学の大学院に進学。そこから就職活動をしてシンナカに入社しました。

合同説明会に行ったり、他の企業へのエントリーは?

ほとんどしてません(笑)。シンナカのことは知らなかったんだけど、大学で説明会を開いてくれました。そこで中国で工場を立ち上げる予定があるという話を聞いて、「中国語を活かせる」と思ったのも興味を持ったきっかけかな。ただ「こんなはずじゃなかった」という先輩の話も聞いていたから、大学の先生にも「どんな会社ですか?」と慎重に確認しました。そしたら「歴史もあるし、シンナカなら大丈夫よ!」と太鼓判。一応、大阪でも他社の説明会に行ってみたけど、ピンとこなくて。大学時代から「和歌山に住みたい、就職したい」と思っていたので、もうシンナカ一筋でした。

「育休から帰ってくるの、待ってるよー」 あたたかい言葉に涙がポロポロ

入社後は調達部に配属されました。その後「中国開発室」が立ち上がり、プロジェクトを任されることになったんです。

1年目で?

そうなのよ!まだなんの知識もないのに(笑)。そこから1年間は月に一度、中国に出張することになりました。

中国ではどんな仕事をされていたんですか?

それがもう大変なの!日本側の担当者と現地スタッフの通訳を任されたんだけど、新工場の立ち上げだから調整しなければならないことばかりなんです。現地スタッフが「これはどうなってる?」と聞いてきて、日本語に直そうとするんだけど専門用語が多くてわからない。

わあ、大変そう…。

「パッキン?パッキンって何?」とか「は?バブリング?」という状態(笑)。工場の設備や運転の順番とか、化学や機械や建築の専門用語が飛び交って、両者が言いたいことを言ってて、間に入ってる私は「もうわからない!」と眉間にシワを寄せながら通訳してて。ホテルに帰ったらもうグッタリ。「だれも私に話しかけないで!」と思いましたね(笑)

その頃、私は高校生。「いつか和歌山を出たろ」と思いながら過ごしてたなあ(笑)。金さんが大変な思いをされているなんて知らずに。

大変だった。でもね、今考えるとすごくいい時間だった。

工場の立ち上げに一から関われるなんて、なかなかできませんよね。

そうなの。当時は「逃げたい」「しんどい」と思っていたけど、何度も通訳しているうちに製品名も反応も設備のこともわかってくる。どんな充填をするからこういう設備がいるとか。釜の立ち上げ手順もわかるから、中国のスタッフに私が製造のやり方を教えたんです。すごいでしょ(笑)

ホント、すごい!!

だから工場が完成して、南通新中村化学として稼働を始めるのを見たときは感動した。現地スタッフも慕ってくれて、他部署の人とも話して成長できた。いい経験をさせてもらったなあと思ってます。

私なら逃げ出してるかも。やっぱり金さんはすごい人です。

いえいえ、そんなことないですよ(笑)

シンナカって、やる気があれば性別は関係ないですよね。私は1年目から品質保証部で完成した製品の分析、お客様に提出する検査票の発行、署名を担当しているのですが、「新入社員にこんな重要な仕事を任せていいの?」と驚きました。

男女分け隔てなくチャンスを与えてくれることは私が保証します(笑)

製造担当も「女性だからこの程度に」と変な区別をせず、対等に接してくださいますね。全社員200名のうち、女性は20人未満と少数派だけど、居心地の悪さは全然ないです。

大事なところで気配りしてくれるのもうれしいですよね。妊娠がわかった後は、「負担がかからないように」と営業から事務職に変えてくれました。

今、育休中ですよね。産休・育休の申請をするときはどうでした?言いづらくなかったですか?

それがね、迷惑をかけるのが申し訳なくて「すみません…」と言いながら切り出したら、上司が「おめでとう!」って。産休の前日は皆さんが立ち上がって「待ってるよー。帰ってこいよ!」と。もう、泣いちゃいました。

聞いてる私も泣けてきます(うるうる)。平等に扱う一方で、一個18kgの一斗缶を持てずに困っていると「やったるよ」とサッと手伝ってくれるやさしさもありますよね。

そうね。だから女性も安心して入ってきてほしい。秘密トークもできるし(笑)

女性の感覚で改善できるところもあるかもしれない。たとえば工場から発するニオイ。法律的には問題がなくても、服に匂いがつくのは嫌だなと思っています。

私は在宅やフレックス勤務があればと思っているんです。もうすぐ育休から復帰するんだけど、子どもの病気などで急な休みも増えそう。在宅勤務の制度があれば、同僚にも迷惑をかけずに済むかも。

男性にとってもいい制度ですよね。シンナカは有休も取りやすいし、社員を大切にしてくれる会社だから実現できるかも。

有休を取ったときは旅行?

音楽が好きで東京までライブに行ってます。有休の申請をしても苦い顔をされるどころか「今日はだれのライブ?」と聞いてくれるんですよ(笑)

データを見るだけではわからないシンナカのこの社風も知ってほしいですよね。

本当にそう!説明会に行ったら先輩社員の目がどんよりしてた、という会社もありました。ホームページはいくらでも繕っていいことを書けるし。あ、でも、このホームページには真実しかないですからね(笑)

はい。今日の対談も本音のみのぶっちゃけトークになりました(笑)。育休復帰後もこの調子でがんばるぞ。支店長によ~くお願いしとかなくっちゃ!